妊娠したら「育休・産休」を取って、産後に復帰して働くのがスタンダードな現代。日本女性の育休取得率は80%といわれています。
しかし、いろいろな事情で育休・産休を取れないという方もいます。
「育休・産休を取るつもりだったけれど、つわりがひどすぎてやめるしかなかった」
「パート・アルバイトだったから、産休・育休を取れる環境じゃなかった」
「妊娠中の思わぬ入院・自宅安静により、やめざるを得なかった」
妊娠を機に仕事を退職するという方が、1番に不安に思うのは「お金」の心配ではないでしょうか?
理由は様々でも妊娠を機に退職してしまうと、今まであった自分の収入がなくなるという不安がありますよね。
私も妊娠を機に退職をした1人です。パート社員で1人事務ということもあり、産後復帰できるか不安もあったため、妊娠8ヵ月で退職することに。
しかし、夫の収入のみで生活できるように、様々な対策をしたことで安心して退職できました。
この記事では、私が実践した妊娠・退職した後の「お金の不安」をなくす方法を紹介したいと思います。
少しでもお金を節約したいという方や、産後のお金のやりくりが心配という方の役に立つ記事になれば幸いです。
妊娠中~出産後までにかかる費用
まずは、妊娠~出産までにかかる費用をざっくりと紹介します。
妊婦健診(実費) | 5万円 |
出産費用(実費) | 5~15万円 |
マタニティ用品 | 5万円 |
ベビー用品 | 10~20万円 |
入院準備費用 | 1~2万円 |
妊婦健診費用
妊婦健診費用は、「保険適用外」となるため、100%自己負担です。
しかし、各自治体で健診費用を助成してくれる制度があります。妊娠届を自治体の窓口に提出すると、健診費用が助成される補助券がもらえます。
その補助券を利用することで、毎回の健診費用の自己負担は0円~5000円程度となることに。
検査内容や病院によって負担額が異なるため、自己負担の金額はひとそれぞれとなります。
出産費用
出産費用は平均40~50万円とされていますが、出産育児一時金により、自己負担は5万円~15万円程度となります。
出産育児一時金は2023年3月までは42万円、2023年4月からは50万円となります
病院によって出産費用は違ってくるため、自己負担の金額には大きく差が出ます。
私の病院では、自己負担は10~16万円かかると説明を受けました。
無痛分娩や帝王切開の場合は、さらに費用がかかるため、人によって自己負担の金額は変わります。
マタニティ用品
妊娠すると、お腹が膨らみはじめるため、妊婦用の服や下着などが必要になってきます。
その他にも、妊娠線予防クリームや骨盤ベルト・妊婦帯など、何かとお金がかかることに。
購入するものにもよりますが、だいたい5万円くらいが目安といわれています。
私が購入したマタニティ用品はコチラの記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
【おすすめ10選】妊娠中に買ってよかった!あると便利なもの【マタニティグッズ】
ベビー用品
生まれてくる赤ちゃんのための準備にもお金がかかります。
ベビー用品はついつい何でも揃えたくなって、お金がかかりやすい項目でもあります。
車をお持ちの方はチャイルドシートが必要になりますし、ペットがいる方はベビーベットが必要になる場合も。
ベビー用品にかかる金額は、その家庭によってさまざまですが、だいたい10~20万円が目安となってきます。
入院準備費用
出産の入院時に必要なものを購入しなくてはいけません。
入院するときのパジャマや産褥ショーツ・授乳用のブラジャー、さらに赤ちゃんが退院するときのベビードレスなどが必要になってきます。
病院によっては、産褥ショーツや産褥パッドを用意してくれるところもあり、手持ちが少なくて済むことも。
入院準備費用だけでも、1~2万円程度かかる場合もあります。
【働き方別】妊娠・出産でもらえるお金一覧
ここからは、働き方別でもらえるお金を一覧表にしました。
3パターンの方の助成金や給付金の対象を比較できます。会社によって規定が異なる場合もあるため、よく確認しておきましょう。
- 産休・育休を取得する方がもらえるお金
- 妊娠を機に退職をする方がもらえるお金
- 働いていない妊婦の方がもらえるお金
産休・育休 | 妊娠退職 | 専業主婦 | |
妊婦健診費用助成 | あり | あり | あり |
出産育児一時金 | あり | あり | あり |
高額医療費 | あり | あり | あり |
医療費控除 | あり | あり | あり |
出産手当金 | あり | 場合による | なし |
育児休業給付金 | あり | なし | なし |
傷病手当金 | あり | 退職前 | なし |
失業手当金 | あり | あり (延長) | なし |
どんな助成金?それぞれの用語を解説!
- 妊婦健診費用助成
- 赤ちゃんの心拍確認後に母子手帳が交付されると、自治体が健診費用を一部助成する補助券が使用できます。
- 出産育児一時金
- 出産育児一時金は、出産した方が加入している健康保険を通じて支給されます。一児につき42万円(2023年4月からは50万円)
- 高額医療費
- 高額療養費とは、1ヶ月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、自己負担限度額を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
自然分娩は対象外ですが、帝王切開や吸引分娩などの場合は適用することができます。 - 医療費控除
- 医療費控除は、1年間に10万円(または所得の5%)以上の医療費を支払った人が、確定申告をすることで還付金が戻ってくる制度です。
妊婦健診や出産で年間10万円以上支払っていれば、申告することで還付金がもらえます。
※家族分の医療費もまとめて申告できるため、領収書は必ず保管しておきましょう。 - 出産手当金
- 出産のため会社を休んだときは、出産手当金が支給されます。支給額は、過去12ヵ月の給料を基準とした日給の2/3に相当する額になります。
会社によって規定が異なるため、まずは会社へ確認してみましょう。 - 育児休業給付金
- 育児休業中にもらえるお金のことです。一定の受給条件を満たしていれば夫婦どちらも受給できます。
母親であれば、産後休業期間(産後8週間以内)が終了した翌日から子どもの1歳の誕生日前日までが対象です。
受給資格があるため、会社によく確認しておきましょう。パートや派遣であっても取得可能な場合があります。 - 傷病手当金
- つわりや切迫流産・切迫早産となり、仕事を休む必要がある場合、傷病手当金を申請することができます。申請するには条件があり、連続して3日休んだ翌日から傷病手当金の対象となり、申請書への記入が必要です。申請には、医師の診断書を会社に提出する必要があります。
- 失業手当金
- 妊娠中に退職した方は、出産後に失業手当を受給しながら、再就職活動が可能となります。
妊娠を理由とした退職では、すぐに失業手当金を受け取ることができません。
もし妊娠を機に退職した場合は、ハローワークにて失業手当金の延長申請をすることで、産後に失業手当金を受け取ることができます。
たくさんの助成金や給付金があるので、活用して少しでもお金の負担を減らしましょう!
お金の不安をなくすためにできること
助成金や給付金を活用したとしても、夫の収入だけでは赤字家計になってしまう!という方のために、お金の不安をなくす対処法を紹介します。
妊娠したあとでも遅くありません!今からできることをコツコツと実践してみることが大切です。
私が実践した「退職後のお金の不安をなくす方法」は5つです。
- 家計の見直し
- 貯金で備える
- FPに相談する
- もらえるお金を活用
- 空いた時間を活用してお金を稼ぐ
ここからは、詳しく解説していきます☆
家計の見直し
節約するうえで、一番大切なのが「家計の見直し」です。
妊娠を機に退職すると、出産後また働きだすまでには時間がかかります。その間は夫のみで生活をやりくりしなくてはいけません。
夫の収入のみで生活できる家庭なら問題はありませんが、妻の収入が減ったら赤字家計になるという場合も。
そこでまずできることは、「家計を整える」ことです。
今までの家計管理を見直し、生活費を削減することで、夫の収入のみでも生活できるように整えていく必要があります。
私が夫の収入のみで生活するためにやったことは3つです。
- 家計管理方法の見直し
- 固定費の見直し
- 変動費の見直し
以上の3つの項目を見直すことで、年間170万円以上のムダな出費を削減することができました。
ぜひコチラの記事を参考にして、実践してみてください。
貯金で備える
妊娠を機に退職するとなると、予測不能な出費に対処できるか・お金が足りなくなったらどうしようという不安が大きいですよね。
その不安や心配をなくすには「貯金」が一番安心できる材料になります。
今からでも少しずつ貯金をして、産後生活の不安を解消しましょう。
まずは以下の3つのお金をためることで、大きなお金の不安をなくすことが可能です。
- 生活防衛資金をためる
- 特別費をためる
- 出産に必要なお金をためる
お金の貯め方や、生活防衛資金・特別費って何?と思った方は、コチラの記事を参考にしてみてください。
FPに相談する
FP2級をもっている私でしたが、自分のライフプランが正しいのか不安になり、貯金できなくなる不安が大きかったです。
「自分が無職になり、収入が減る不安」
「お金が足りなくなったらどうしよう」
「貯金ができなくて赤字になったらどうしよう」
「子供のために貯金ができるのか不安」
パートを退職するまで、たくさんの不安を抱えて悩んでいました。
しかし、第三者であるお金のプロに相談することで、その悩みを解消することができました!
私が利用したのが3つの無料相談窓口です☆
FP無料相談ができる!「保険チャンネル」
自宅でもオンラインでもOK!しかも何度でも無料でFPに相談できる「保険チャンネル」を利用してみました!
現在の家計状況や悩みをFPに無料で相談できるため、利用して本当に良かったと思えました。
私はオンラインでの相談を希望し、詳しくヒアリングしてライフプランを作成していただくことに。
第三者に大丈夫と言ってもらえることで、お金の不安が少し解消されました。
FPに相談予約し、面談が完了するとGODIVAのギフトチケットがもらえたよ!
将来のお金の不安を解消したい方や貯金ができなくて悩んでいる方は、ぜひ一度FPに無料相談してみてはいかがでしょうか?
家計を見直すきっかけになるので、オススメです!
固定費の見直しなら「マネー健診」
固定費の見直しを検討している方は、「マネー健診」がオススメ!
- 電気料金
- ガス料金
- スマホ/ネット料金
- 生命保険料
- 自動車保険
以上の固定費をさらに安くしたい・見直したいときに、マネー健診の無料相談を活用することで固定費削減につながります。
マネー健診なら無料相談で、専門のプランナーに相談することができます。
私も実際に個別相談をしてみましたが、担当のプランナーさんが分かりやすく固定費の見直しや節約のアドバイスをしていただけたので、相談してよかったと思いました。
もし30分で相談が足りない場合でも、納得がいくまでプランナーさんと無料で相談が可能なので、固定費を見直したい方はぜひ利用してみてください!
女性専用マネースクール「SHEmoney(シーマネー)」
【SHEmoney】(シーマネー)とは、理想の人生を設計し、実現までの資産設計までオンラインで学べる女性向けスクールです。
保険や税金・家計管理など、一生使えるお金の知識を学ぶことができるため、お金や貯金に強くなりたい!と思っている方におすすめ!
私は以前からシーマネーに興味があり、無料のレッスンを受けようと思っていました。
家族構成や家計状況が変わる今がチャンスと思い、無料のレッスンを受けることに。
無料のレッスンでは、オンラインでシーマネーの受講講座やどんな知識が身につくかを教えていただき、最後にマネープランナーの方と面談がありました。
マネープランナーの方に、現在の悩みや資産運用の状況を伝え、アドバイスをいただける貴重な機会を無料でできたのはありがたかったです!
無料の体験レッスンをした方は、初月の月額料金や入会金がオトクになるため、シーマネーを受講したい方はまず無料の体験レッスンを受けることをおすすめします。
もらえるお金&控除されるお金を活用
もらえる助成金や給付金をうまく活用するのも、お金の不安をなくす1つの方法です。
ここでは、妊娠・出産でもらえるお金を紹介していきます。
- 出産育児一時金
- 失業保険
- 扶養に入る
- 児童手当
- 各自治体の助成金を活用する
- 子育て支援の給付金
出産育児一時金
出産費用として病院に支払うお金を助成してくれるのが、出産育児一時金です。
2023年3月までは42万円、4月からは50万円の助成金がでます。
病院によってかかる出産費用は大きく違います。エステや豪華な食事付きのようなオプション込みだと、金額が高くなることも。
出産する予定の病院を決めるときには、出産費用がいくらかかるか、各病院に事前に確認しておくことをおすすめします。
土日や時間外の出産だと追加料金がかかる病院もあるため、注意が必要です。
失業手当
妊娠を理由に退職した場合、失業手当をすぐに受け取ることができません。
理由は、妊娠していると就職が困難なためです。
もし妊娠を機に退職して、産後働く予定があるという方は、会社から離職票をもらって失業手当の延長申請をしておきましょう。
延長申請をハローワークで行うことで、失業手当の受給期間を引き伸ばすことができます。
産後に働ける状況になったら、ハローワークで手続きを行うことにより、失業手当がもらえます。
申請や延長期間については条件があるため、よく確認しておきましょう。
扶養に入る
もし、会社を退職して無収入の状態になったのであれば、夫の扶養に加入することで健康保険や年金などの税金が控除されます。
扶養に入るには、年間所得の制限があるため、退職のタイミングによっては不要に加入できない場合も。その場合は翌年からの加入となります。
扶養に加入するには一定の条件があるので、旦那さんの会社に確認してもらいましょう。
国民健康保険と国民年金の場合は、妊娠出産前後の4ヵ月は保険料が免除される制度もあります。
児童手当
児童手当とは、子どもが生まれてから15歳まで、児童を養育している家庭が受け取れる手当のことです。
支給額は、子どもの年齢によって異なります。
- 0歳から3歳まで:月15,000円
- 3歳から小学校修了まで:月10,000円
※第3子以降は15,000円 - 中学生:月10,000円
現在、所得制限により一部の高収入世帯は不支給となっていますが、今後は制限を撤廃することが決まりました。
各自治体の助成金を活用
各自治体で独自に行っている助成金や給付金もあります。
ホームページや市役所に行くと、どんな助成金や子育て支援があるのか教えてもらえるので、確認しておきましょう。
地域によっては、出産すると出産お祝い金がもらえたり、家事・育児ヘルパーを安く利用できたりする場合も。
申請しないと貰えない助成金もあるため、自分の自治体でどんな支援があるのか調べてみましょう。
子育て支援の給付金
政府によって出産や子育て支援の給付金がもらえる場合も。
2023年1月以降から、出産子育て応援給付金10万円がはじまりました。
各自治体により申請方法や給付方法が異なるため、ホームページや市役所窓口で確認しておきましょう。
妊娠届を提出した妊婦さんに5万円、出産届を提出したら5万円、計10万円がもらえるようになります。
クーポン券、もしくは現金の支給となりますが、自治体により支給方法が異なるので注意が必要です。
空いた時間でお金を稼ぐ
すでに妊娠していて退職が決まっている場合、貯金できていないということも。
貯金をする金額が限られている場合、空いた時間を活用してお金を稼ぐというのも1つの方法になります。
今からでも遅くはありません!できることをコツコツと実践していきましょう。
私がお金を稼ぐために実践したことは以下の3つです。
- ポイ活
- メルカリで不用品を売る
- ブログやクラウドワークスで稼ぐ
ポイ活
一番簡単に家計を手助けしてくれる方法が「ポイ活」です。
銀行口座やクレジットカードの発行だけでも、数万円分のポイントがもらえることがあります。
楽天市場やYahooショッピングでの買い物でもポイントが貯まりますよね。セールやポイントアップを利用することで、さらにポイントがもらえることも。
キャッシュレス決済で行っているキャンペーンを活用することで、大量のポイントをもらえるチャンスも!
ポイ活は、さまざまな場所や方法で手軽にポイントを貯めることができます。ポイントを支払に当てるだけで、生活費を下げることができます。
1番身近で簡単にできるポイ活は、今日からでも実践可能です。
私がおすすめのポイントサイトは「ポイントインカム」です。
よろしければ、こちらの記事を参考にしてみてください。
メルカリで不用品を売る
メルカリで不用品を売るだけでも、お金を稼ぐ手段の1つとなります。
いらない服やアクセサリー・使っていない家電など、妊娠出産でこれからものが増える前に、断捨離をする良い機会かと思います。
不用品をメルカリやラクマなどのフリマアプリで売ることで、貯金するお金を作ることが可能です。
ぜひ一度、家にある使わないものをチェックしてみてはいかがでしょうか?
ブログやクラウドワークスで稼ぐ
少し時間と手間はかかりますが、ブログやクラウドワークスでお金を稼ぐことも可能です。
ブログは開設〜収益が発生するまでに時間と手間がかかりますが、軌道に乗ることができれば、更新せずとも収益が発生するメリットがあります。
私自身もこのブログを開設し、現在はお小遣い程度ではありますが、毎月収益を得ることができています。
ブログ開設が面倒という方であれば、働いた分だけお金がもらえるクラウドソーシングがおすすめ!
データ入力の簡単なものから専門性の高いものまで幅広く仕事があるため、初心者でも収入を得ることができます。
自分の得意なスキルや経験を活かし、多くの仕事の中から自分に合った仕事を見つけ出すだけなので、手軽に始められる副業でもあります。
退職して出産するまでの時間をうまく活用することで、産後の出費に備えることができます。
産後の生活に備えるためにも、今できることを実践してみましょう☆
節約&貯金&稼ぐことで、お金の不安を少しでも減らそう!